●JR九州 肥薩線
植村駅(うえむらえき)
種 別 | 無人駅 |
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所在地 | 鹿児島県霧島市横川町中ノ3181 |
開 業 | 昭和32年7月5日 |
訪問日 | 平成23年2月15日 |
コメント
昭和20年代後半、鉄道輸送が蒸気機関車から気動車へ転換するのに伴い無人駅を設置する手続きが容易になりました。このため昭和30年頃から地元住民の間で新駅の設置運動が始まり、昭和31年3月には横川町で新駅の建設委員会が設立されました。同年11月には日本国有鉄道から新駅を設置するとの回答が得られたものの、178.6平方メートルの建設用地、48万円の建設費用、および周辺の道路整備などは全て地元負担との条件が提示されました。これに対して用地は地元集落が提供、建設費用は横川町が負担することで話がまとまり、新駅の建設が始まりました。工事には多くの地元住民が参加し、待合所の建物も立木の伐採から製材、建築まで地元住民の手で行われたとのことです。新しい駅は植村駅と名付けられ昭和32年7月5日に営業を開始したましが、当初は気動車しか停車することができず蒸気機関車が牽引する客車は通過していました。全ての列車が停車するためには5両の客車が収まるようにホームを延長する必要がありましたが、牧園駅(現在の霧島温泉駅)側に踏切があり、大隅横川駅側も勾配が控えていたため延長は困難であったとのことです。窮余の策として5両の客車のうち先頭前方のドアと最後尾後方のドアがホームにかからない状態を認めさせ、昭和40年10月1日から客車も停車するようになったとのことです。