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●JR九州 肥薩線

人吉駅(ひとよしえき)

人吉
種 別 有人駅
所在地 熊本県人吉市中青井町326-1
開 業 明治41年6月1日
訪問日 平成23年2月15日

コメント

相良氏700年の歴史が育んできた城下町・人吉。人吉城跡をはじめとし、数多くの重要文化財が各所に残されています。

この地に鉄道が敷かれたのは、明治41年のことです。鹿児島への鉄道路線敷設を急いでいた国は、海からの艦砲射撃や非常時の補給路を考慮し、海岸線沿いではなく、山の中に鉄道路線を敷設することにしました。鹿児島側は明治36年から順次開通していましたが、熊本側もその5年後にようやく八代~人吉間が開通しました。翌年に門司(現門司港)~人吉を「人吉本線」と制定されましたが、その翌月に難工事を乗り越えて、人吉~吉松が開通。同時に路線名称が「鹿児島本線」に変更されました。さらに、昭和2年には、水俣・川内経由の海岸線ルートが開通したため、それまでの鹿児島本線は、「肥薩線」と再び改称されることになってしまいました。その日から肥薩線所属の駅となった人吉駅は、路線名とは裏腹に一度も改称されることなく、昭和62年にJR九州に継承され、今に至っています。

また、現在の「くま川鉄道」である旧国鉄湯前線は、大正13年に全線が開通しています。国鉄末期に、「特定地方交通線」に指定され、民営化後の平成元年に第三セクター「くま川鉄道」に転換されました。

現在、人吉駅では乗車券、特急券の販売の他、無人駅の一勝地駅(合格祈願)や真幸駅の入場券も発売しています。なお、くま川鉄道の駅事務室は、くま川鉄道ホームにあり、ここでも、乗車券の販売の他、ピンバッジやペーパークラフト、おかどめ幸福駅への記念乗車券も発売しています。

駅前には、駅弁販売業者の「やまぐち」の建物があり、特急列車及び観光列車停車時に、ホームで駅弁やお茶の立ち売りを行っています。また、同じく駅前に設置してある、人吉城を模したものと思われる小さなお城からは、決まった時間になると上下式の扉が開いて、その中にいる小さなからくり人形が演奏を始めます。
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