トラベルメイク株式会社駅舎写真館

●JR東海 飯田線

田本駅(たもとえき)

田本
種 別 無人駅
所在地 長野県下伊那郡泰阜村田本
開 業 昭和10年11月15日
訪問日 平成22年5月3日

コメント

駅の前後をトンネルに挟まれ、ホームの裏はなだれ止めのコンクリート壁、反対側は天竜川に接する断崖絶壁と、飯田線の中でも最も地形条件が厳しい駅です。

駅の周囲に民家がない駅は飯田線では他もにありますが、平地が全くなく、建造物を建てる余地すらない駅はここだけでしょう。駅の出口は温田寄り(豊橋方)のトンネルポータル脇の階段となります。幅の狭い急な階段を登りトンネル上を跨ぐと、そこより道は二手に分かれます。駅名の元となった泰阜村田本集落へは左の登り坂、対岸の阿南町川田集落へは右の下り坂を進みます。いずれも人一人がようやく通れる幅の簡易な道で、自動車はもちろんバイクや自転車の乗り入れもできません。田本集落へは簡易舗装された登り坂(ところどころ崖崩れの復旧跡など危険な区間有)をおよそ15~20分程登りつめた先となります。県道1号線へと合流するのですが、県道側からの目標は「奈川」という食堂前となります。かつては駅待合室裏の階段より田本集落への道が延びていたのですが、現在では崖崩れで通行はできません。川田集落へは右の未舗装の下り坂を降り、吊り橋2本(うち2本目は天竜川)を渡った先となります。田本集落側に比べて勾配も少なく、天竜川対岸からは車も通ることのできる道路が続いています。温田駅方面への徒歩はこの経路が最短となります(所要約1時間)。

このような文字どおりの秘境の駅ですが、それがかえって魅力となり、好奇心旺盛な若者の訪問が絶えません。特に最近では全国各地のいわゆる「秘境駅」の訪問が流行となり、本州きっての秘境駅として小和田駅と共に有名になっています。

私は地元の方にお願いして、線路上をトンネル3つを通り、駅に辿り着きました。「おじいちゃん」「おばあちゃん」ありがとうございました。
  • 田本

    日本で3本の指に入る秘境駅です!

  • 田本

    その名も「田本駅」です。

  • 田本

    それでは、地元の方に案内してもらいましょう!

  • 田本

    トンネル内の「電気のスイッチ」までご存じでした。

  • 田本

    トンネル内を通り・・・。

  • 田本

    すぐ横には大きな「天竜川」が・・・。足が竦みます!

  • 田本

    3つのトンネルを越え、ようやく「田本駅」に着きました。

  • 田本

    このトンネルの上に登る道があるそうです。登ってみましょう!

  • 田本

    上からの景色です。感激しました!

  • 田本

    地元の「おじいちゃん」「おばあちゃん」ありがとうございました。いつまでもお元気で!