駅舎写真館

明治22年奈良県吉野郡十津川村が大洪水に見舞われた際、村人約600戸2489人がこの地に移り、新十津川村と称しました。

実はもと「中徳富駅」と称していましたが、昭和28年「新十津川駅」と改めました。「しんとつがわ」から平成9年4月「しんとつかわ」へ濁点を取りました。当初より「がわ」と「かわ」の表記が混在していましたが、「がわ」が正しかったそうです。駅名標をJR仕様にした時、誤って「しんとつかわ」としたところ、旅行者から駅名標が間違っているとの指摘があり、「しんとつがわ」の駅名標を作り直しました。このことが北海道新聞で取り上げられ、結局平成9年4月1日に「しんとつがわ」から「しんとつかわ」に改称したというエピソードがあります。

ここから先「石狩沼田駅」まで線路は続いていましたが、昭和47年6月18日に乗車率が著しく悪く、廃止されました。是非、また「石狩沼田駅」まで延伸してほしく、レールの向こうを見たら、それを拒むようにアパートが遮っていました。なぜかとても寂しさがこみ上げてきました。　

そして令和2年5月7日、札沼線は区間廃止となり、この駅舎も長い歴史に終止符を打ちました。

　＜改称＞　昭和28年11月3日　「中徳富」→「新十津川（しんとつがわ）」
　　　　　　平成9年4月1日　「新十津川（しんとつがわ）」→「新十津川（しんとつかわ）」