駅舎写真館

かつて、この駅は留萌本線の終点でした。

ホームが１本あるだけで、ここで線路が途切れています。大正11年公布の改正「鉄道敷設法」には「石狩国札幌ヨリ石狩ヲ経テ増毛ニ至ル鉄道」と記載されていましたが、未開業に終わってしまいました。増毛から先の雄冬海岸は1981年に国道231号が開通して初めて陸路で行けるようになった陸の孤島として知られていました。

「増毛 ＝ ぞうもう」であることから、読みが「はげ」である半家駅、読みが「かみおおい」である上大井駅と共に、頭髪にまつわる語呂合わせ駅名の1つとされました。「増毛 ＝ ぞうもう」にあやかった縁起切符として、駅近隣の売店や留萌駅にて当駅の入場券が観光客向けに販売されていました。

＜ロケ地情報＞
駅舎は大正10年の建築で、映画「駅・STATION」のロケ地となったほか、「魚影の群れ」「じゃこ萬と鉄」「網走番外地（さいはての流れ者）」「BOOTLEG FILM」「殺し(KOROSHI)」など数多くの舞台となりました。